オンライン勉強会 (第1回) を開催しました!
2026年8月24日 (月)、東北大学 電気通信研究所の谷 林(Lin Gu)先生をお招きしオンライン講演会を開催しました。
本領域研究が主催するPNLH (Primate-Neuroscience-Human Language) Online Seminar の第1回を開催しました。
● 講師:谷林 (Lin Gu) 先生 (東北大学 電気通研究所 助教)
● タイトル:進化から学ぶ次世代AI
当日は、50名を越える方々にご参加いただきました!

※ 講演内容の一部 (谷先生から公開許可を得て掲載しています)。
講演前半では、AI研究のこれまでの変遷とWorld Modelなど次世代AIの方向性について紹介され、人間が進化を通じて獲得してきた、膨大な情報から意味のある構造を効率的に取り出す仕組みをAIに生かすという視点が示されました。谷先生の具体的な取り組みとして、色カテゴリー・絵画・身体運動を対象に、AIがヒトに類似した抽象表現を自律的に学習する研究についてご紹介いただきました。さらに、生物の色覚進化に関する仮説をAI上でシミュレーションし、その原理を新たなカメラやセンサーの設計へ応用する研究についてもご紹介いただきました。
このように、生物進化の中で形成されてきた世界を認知する仕組みを手がかりに、human-likeに世界を認識・理解できる次世代AIへと発展させていく展望が示されました。
講演後の議論も大いに盛り上がり、当初1時間を予定していたセミナーは、最終的に1時間半を超える活発な議論の場となりました。
教員・研究者はもちろんのこと、学部学生からも「AIにも生物と同じように“臨界期”が存在するのか」「サルからヒトへの進化過程をAIによってシミュレーションできるのか」など興味深い質問が寄せられたことが印象的でした。
「AI学習に一番重要な要素は結局何か」「AIとヒトは結局どこまで似ているのか」「言語を介さない学習や推論は可能か」といった質問や、今後の研究テーマに繋がるような独創的なアイデアも提案されました。谷先生は、最新のAI研究の動向にも触れつつ、一つひとつの質問に丁寧に応じてくださいました。
本領域が目指す、霊長類学・神経科学・言語学を横断してコミュニケーションや言語の進化を実験的に捉えるという課題に対し、今後の研究や新たな展開を考えるうえでも意義深い機会となりました。

谷先生と、予定時間を越えて最後までご参加いただいた皆様と写真を撮りました!講演は50名を越える方々にご参加いただきました!
本セミナーは今後も定期的に開催する予定で、第2回は10月に開催予定です。今後も、異なる分野の研究者・学生が議論を交わし、新たな研究の着想や連携につながる場として発展させていきたいと考えています。



コメント